2012年4月17日火曜日

障害者 不安の帰宅/一人暮らし、命綱のヘルパーが…/仙台の避難所閉鎖


2011年3月29日(火)「しんぶん赤旗」


 東日本大震災で仙台市の、大きな被害を受けなかった地域の避難所が徐々に閉鎖されるなか、一人で暮らす障害のある人たちの帰宅も進んでいます。ただ、ヘルパーの確保がままならないままでの再出発に不安もつきまとっています。

 仙台市で介護や支援を必要とする高齢者や障害者を受け入れてきた指定福祉避難所の太白障害者福祉センターは、31日で閉鎖が決まり、最後まで残った被災者10人の移動が進められています。


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 若林区の男性(52)もその一人。28日は、翌日の帰宅に向けボランティアと自宅の割れた窓をビニールでふさぎ、散乱した家の中を片付けました。

 重度の身体障害があり、電動車椅子での生活です。

 ヘルパーの確保のめどが立たない不安を口にします。ヘルパーは「食事などのために必要なライフライン」。

 被災前までヘルパーを頼んできた法人では、ヘルパー本人が被災し、極度のガソリン不足も重なって、登録する35人のうち出勤できているのは10人ほどです。


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 男性は「ボランティアに頼るしかないが、来ないときもあり不確実で、市に何とかしてもらいたい」と語ります。

 仙台市の障害者支援課は、「ニーズをしっかりつかんで対応していきたい。ヘルパーは違う事業所も紹介できるので区役所に相談してほしい」としています。(藤川良太)



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