Tsubono Report
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幼児の運動教育、肥満の改善なし。 英国の保育所の4歳児に、一回30分の運動を週3回24週間行ったところ、運動能力は改善したが、肥満度は改善しなかった。グラスゴー大学のグループによるこの研究は、「英国医学雑誌」2006年11月17日号に掲載された。 肥満の子供のための情報 2002年、スコットランドの保育所36施設の幼児545人(平均年齢4.2歳)を、保育所ごとにランダムに2グループに分けた。同年齢の標準体重と比べた場合の過体重の幼児の割合は、二群とも約22%だった。 介入群の保育所(268人)では、保育所のスタッフが、一回30分の運動プログラムを、週3回、24週間行った。加えて、保育所での運動を自宅でも行うよう、教育資料を保護者に配布した。いっぽう対照群の保育所(277人)では、特別な運動プログラムは行わず、通常のカリキュラムを実施した。 ■運動量も肥満度も差なしその結果、6ヶ月後に運動能力を測定したところ、介入群のほうが対照群よりも向上していた。けれども、万歩計で測定した6日間の運動量には差がなかった。また、6ヵ月後と12ヶ月後に測定した肥満度にも差がなかった。 こうした結果から研究グループは、幼児に対する今回の臨床試験では、運動プログラムによって運動能力は改善したが、肥満度は改善しなかったと結論している。 運転中の不安のためにテープに耳を傾ける■不十分な研究 ところでグループによると、小児の肥満予防教育に関するこれまでの研究の大半は、規模が小さい、期間が短い、対照群がないなどの問題点があった。ランダム化比較試験の報告は少なく、長期間(2年)の介入の効果を示した研究は、1999年の米国の報告1件しかないという。 運動プログラムが肥満度の改善につながらなかった理由として、プログラムの運動量が不足していた可能性、保護者への教育が資料配布に留まり不十分だった可能性、運動指導だけを行い食事指導は行わなかった点などを、著者らは考察している。 ■「食育」は大丈夫か今回の研究は、教育現場での肥満予防の運動プログラムの有効性を、きちんとした研究で実証することの重要性と難しさを、同時に感じさせる。 さいきん日本では、児童に対する「食育」がブームになっている。法律もでき、複数の役所が補助金を出し、過熱気味だ。けれども、なにを目標に、どのような方法で実施すればいいのかはっきりせず、現場も混乱気味と聞く。お金の使いっぱなし、事業のやりっぱなしで終わらないよう、ランダム化比較試験の方法などを使った評価が必要だろう。 研究デザイン ランダム化比較試験。 出典 Reilly JJ, et al. Physical activity to prevent obesity in young children: cluster randomized controlled trial. British Medical Journal 2006;333:1041-1043. These are our most popular posts:projobese肥満者のために、比較的長い時間、できるだけ辛さを感じさせずに運動できるような エクササイズプログラムを組む必要があります。 最初は、あまり激しくないものにします( 最大心拍数の40~50%という低さに抑えたほうがいいこともあります)。 身体がついて いく ... read more肥満症治療手術の患者は、厳格な運動プログラムの恩恵を受けることが ...肥満妊娠女性に対する運動プログラムは活動性を高めるが、妊娠糖尿病の予防には不 十分 糖尿病リソースガイド. read more肥満妊娠女性に対する運動プログラムは活動性を高めるが、妊娠糖尿病 ...私たちは, 肥満を解消するための減量介入により, それらの項目にどのような影響がある かを研究しています. [ 主な原著論文 ]. 大蔵倫博, 和田実千, 上原一人, 中西とも子, 田中喜代次. 有酸素性運動およびエネルギー摂取制限による減量プログラムの評価: ... read more肥満している人の為のエクササイズプログラムの基本 2:フィットネス総合 ...トップページに戻る. 新着, 管理番号, ビデオ名称, 収録概要 ... read more
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